創刊号(2007年9月15日刊行、86ページ) |
【小特集】「南京の基督」 |
《シンポジウム「南京の基督」を読む》 |
〈自己〉、そして〈他者〉表象としての「南京の基督」 ―同時代的コンテクストの中で |
秦剛 |
南京 のマグダラのマリア
|
曺紗玉 |
芥川龍之介「南京の基督」とキリスト教 |
細川正義 |
|
芥川龍之介「開化の殺人」と「開化の良人」に現れた西欧文明―愛・結婚・文明開化をめぐって |
金孝順 |
芥川龍之介「秋山図」論 |
田村修一 |
「河童」論 ― ストラテジーとしての狂気 |
郭勇 |
芥川龍之介におけるマリアの意味 |
林薫植 |
芥川文学と映画―幻燈のイメージ・活動と映画・もう一つの筋論争 |
安藤公美 |
第2号(2008年8月1日刊行、95ページ) |
【小特集】『支那游記』 |
《シンポジウム『支那游記』を読む》 |
シンポジウム提言 『支那游記』の再発見 ―芥川特派員の成果検討 |
関口安義 |
「現代の支那の悪口」が如何に形成されたか―『支那游記』における中国の現実批判の言説について |
単援朝 |
『支那游記』における〈私〉 ―「文芸的」紀行文の成立と記述者の表現意識をめぐって |
秦剛 |
芥川龍之介の『支那游記』論 ―脱中心の方法論の獲得とオリエンタリズムの再生産 |
金孝順 |
|
反転する過剰と欠如―「鼻」から「歯車」へ |
柴田勝二 |
「尾生の信」に見る詩的技法 |
張蕾 |
「舞踏会」論―芥川の開化期認識を探って |
足立直子 |
芥川龍之介「金将軍」と朝鮮 |
金静姫
|
第3号(2009年8月1日刊行、74ページ) |
童話としての「杜子春」―その創作手法について |
林蕙美 |
芥川文学における日清戦争 ―「奇怪な再会」を中心に |
管美燕 |
『六の宮の姫君』における一考察―『今昔物語集』巻十九「六宮姫君夫出家語第五」・巻二十六「東下者宿人家値産第十九」との関わりを中心に |
中村祥子 |
芥川「将軍」、「桃太郎」、「金将軍」にみる戦争 |
陳玫君 |
芥川龍之介と朝鮮 |
曺慶淑 |
国際作家芥川龍之介研究の可能性―PENGUIN CLASSICS「Rashomon and Seventeen Other Stories」をめぐって |
宮坂覺 |
第4号(2010年4月30日刊行、81ページ) |
芥川龍之介『片恋』を読む |
馮海鷹 |
「路上」論 ―索引のついたテクスト |
五島慶一 |
〈「藪の中」とO・ヘンリの「運命の道」〉再論 |
仁平道明 |
ドイツにおける芥川研究及び翻訳 |
あさ・ベッティーナ・ヴィーノ |
「国際芥川龍之介学会」大会報告 |
第一回「国際芥川龍之介学会」の創立 |
嶌田明子 |
第二回大会報告 |
伊藤一郎 |
文学散歩―『支那游記』の舞台を訪ねて |
高橋龍夫 |
第三回 台湾大会の〈記憶〉 |
足立直子 |
第四回 世界の中の日本文学として ―国際芥川龍之介学会の射程 |
高橋龍夫 |
支部報告・2010年 |
韓国支部 |
曺紗玉 |
台湾支部 |
林水福 |
第5―6合併号(2012年9月30日刊行、195 ページ) |
芥川龍之介上海観劇考 |
秦剛 |
〈廃物〉への眼差し──芥川龍之介「雛」と林京子「雛人形」 |
藤井貴志 |
芥川龍之介「追憶」の背景──岸田國士・ルナアル・写真眼 |
安藤公美 |
芥川龍之介における「西方の人」──〈36 クリストの一生〉の一句をめぐって |
林薫植 |
芥川文学における武漢 |
姚紅 |
芥川龍之介における孔子像 |
王書瑋 |
芥川龍之介の近代中国都市テクストに潜むもの──「南京の基督」をめぐって |
管美燕 |
偽装された〈三人称〉──「老年」における語りの構造 |
早澤正人 |
芥川龍之介「馬の脚」──理性への反抗 |
宮崎由子
|
芥川文学における〈現代物〉に対する理解──保吉物及びメタフィクション性を中心として
|
李敏姫
|
芥川龍之介「上海游記」論──〈私〉の中国観の変化を追って
|
林姵君
|
「国際芥川龍之介学会」大会報告 |
第五回 大会印象記(韓国・仁川大学校) |
五島慶一
|
第六回 大会報告記(中国・北京第二外国語大学) |
第一日目報告 |
澤西祐典
|
第二日目報告 |
小谷瑛輔
|
第三日目報告 文学散歩―芥川龍之介の北京での足跡を訪ねて |
篠崎美生子
|
『上海消息』に見る島津四十起宛芥川龍之介書簡 |
秦剛 |
第7号(2013 年9月1日刊行、 136ページ) |
芥川龍之介「VITA SEXUALIS」論──隠揄的認識からの脱却 |
早澤正人 |
「鼻」を〈傍観〉する──夏目漱石『文学論』を視座にして |
小澤純 |
芥川龍之介「龍」論 |
小谷瑛輔 |
細川ガラシャの死と芥川龍之介の「糸女覚え書」 |
曹紗玉 |
芥川龍之介におけるヨハネ |
林薫植 |
大正後期から昭和初期における芥川龍之介と谷崎潤一郎──永井荷風「雨瀟瀟」を媒介として |
岸川俊太郎 |
二十一世紀の中国における芥川研究 >>付録(グラフ) |
王書瑋
|
新資料紹介:芥川龍之介 大正一四年七月二九日消印 清水憲太郎宛はがき |
芥川龍之介旧蔵書の洋書調査・補遺 |
澤西祐典
|
第七回 大会報告記 (アメリカ 西ワシントン大学) |
第一日目報告 |
西野厚志 |
第二日目報告 |
早澤 正人
|
第三日目報告 |
岸川俊太郎
|
第七回 アメリカ大会基調講演 |
A Translator's View. |
Jay RUBIN |
Akutagawa and the Writing Cure. |
Steve RIDGELY |
第8号(2014 年7月28日行、 132ページ) |
プロテスタンティズムと カトリシズムの葛藤の中で──芥川龍之介『南京のキリスト』における「信仰」と「近代」の問題 |
Massimiliano Tomasi |
「トロツコ」「杜子春」におけるフラッシュバック技法─「かたり」「内的独 白」というテキストジャンル |
網野薫菊 |
芥川龍之介作品に見る「サロメ」の女性像 |
王淑容 |
芥川龍之介「西方の人」「続西方の人」における「無花果」のイメージと悲劇性 |
堀竜一 |
芥川龍之介における〈人工の翼〉 |
林薫植 |
ハイデルベルクの恒藤恭 |
久野譲太郎 |
第八回大会報告記 (ドイツ ハイデルベルク大学) |
第一日目報告 |
堀竜一 |
第二日目報告 |
平野晶子 |
第三日目報告 |
奥野久美子 |
第八回 ドイツ大会基調講演 |
なぜ芥川か?──ヨーロッパからの視点 |
イルメラ 日地谷=キルシュネライト
|
The Modern Series of English Literatureについて──テクストの特色、第七・八巻の出典、「近頃の幽霊」「南京の基督」との関わりを中心に |
澤西祐典
|
第9号(2015年7月30日刊行、 84ページ) |
『歯車』について──漱石『それから』を視座にして── |
千葉俊二 |
芥川「俊寛」と『攷証今昔物語集』 |
奥野久美子 |
『支那游記』──伝統的紀行文体の継承と新たな文芸実践への挑戦 |
武藤清吾 |
芥川龍之介「浅草公園」完成原稿翻刻・校異と考察──付〈映画と文芸〉の時代のシナリオ |
安藤公美 保坂雅子 |
第九回 大会報告記 (スロベニア リュブリャナ大学) |
第一日目報告 |
武藤清吾 |
第二日目報告 |
溝渕園子 |
第三日目報告 |
澤西祐典 |
第10号(2016年3月31日刊行、245ページ) |
〈基調講演〉 |
近代日本のパラダイムシフトと文学──切断、写し、記憶、飛翔 |
宮坂覺 |
芥川龍之介の震災記──国際芥川龍之介学会創立十周年記念講演 続篇 |
平岡敏夫 |
歴史の転換点における新たな芥川像の創出──東日本大震災(3.11事件)を踏まえて |
関口安義 |
芥川龍之介が戦後作家に残した課題 |
Mark WILLIAMS |
一中節と芥川龍之介──音がつなぐ都市の感性 |
都一中 |
国際芥川龍之介学会創立一〇周年に寄せて(ビデオ・メッセージ) |
Jay RUBIN |
国際芥川龍之介学会創立一〇周年に寄せて(メッセージ) |
Teresa Ciapparoni LA ROCCA |
〈共同討議〉 |
共同討議1「トラウマ的記憶の生産と解消」 |
乾英治郎 |
「おぎん」における棄教について──キリシタン史料との関わりより |
香川雅子 |
芥川龍之介『将軍』論──中国体験から読む『将軍』 |
周芷水 |
旅──芥川龍之介「湖南の扇」論 |
金子佳高 |
共同討議2「〈失土〉と〈故郷〉の再構築」 |
清水康次 |
「芋粥」論──〈自己発見〉とアイロニー |
早澤正人 |
共同討議3「伝達とメディア」 |
堀竜一 |
共同討議4「〈想像を絶すること〉の想像/創造」 |
高橋龍夫 |
「芋粥」の中のベルクソン──〈意志〉と〈欲望〉の相関 |
小澤純 |
悪魔の誘惑の意味──「西方の人」(12 悪魔)をめぐって |
林薫植 |
共同討議5「都市の記憶とアーカイヴ化」 |
松本常彦 |
「北京日記抄」に見られる〈中国〉表象──書簡、メモ類に示された北京の印象との差異から |
宋武全 |
芥川龍之介の人生を中心に |
任常毅 |
〈シンポジウム〉 |
シンポジウム〈都市・震災・文学〉 |
神田由美子 |
芥川龍之介と震災・朝鮮人 |
曹紗玉 |
南京の記憶と日本近現代文学──芥川龍之介、石川達三、堀田善衛が描いた「南京」 |
秦剛 |
「水と橋の物語」──芥川文学の東京空間 |
神田由美子 |
江戸東京博物館蔵 芥川龍之介関係資料閲覧報告、および資料の解題について |
奥野久美子 |
江戸東京博物館蔵 芥川龍之介関係資料関連資料解題(一)──「馬の脚」自筆原稿 |
澤西祐典 |
江戸東京博物館蔵 芥川龍之介関係資料関連資料解題(二)──与謝野晶子の芥川龍之介宛書簡 |
奥野久美子 |
水辺のあやかし──芥川龍之介と本所七不思議 |
東雅夫 |
隅田川におけるサウンドマップ考察──文化と文学 |
大國眞希 |
〈特別寄稿〉 |
芥川龍之介に生育の地「本所両国」前篇 |
松島茂 |
第一〇回 大会報告記(日本 東洋学園大学) |
第一日目報告 |
宮崎尚子 |
第二日目報告 |
早澤正人 |
第三日目報告 |
小谷瑛輔
|
支部報告・2015年度 |
中国支部報告 芥川龍之介翻訳と研究の新刊書 |
秦剛 |
韓国支部報告 |
曹紗玉 |